6割超のエンジニアがAIコーディングエージェントを活用、GitHub Copilotが首位、CursorとClaude Codeが続く。

エンジニア、PM、デザイナーのキャリアインフラ「Offers(オファーズ)」を運営する株式会社overflow(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木裕斗・田中慎、以下 overflow)は、Offersサービス会員に対して、サービス内でアンケートを実施し、「各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度」を調査しましたのでその結果をお知らせします。

■「【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査」のダウンロードはこちら
https://offers.jp/worker/wp/ai-coding-agent-survey-202504

■ 本調査結果データの引用について
本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、「【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers」と表記の上、リンクのご協力をお願いいたします。

リンク先:https://offers.jp/worker/wp/ai-coding-agent-survey-202504

【調査概要】

調査目的 各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査
調査方法 Offersサービス会員に対して、サービス内でアンケートを実施
調査期間 2025年3月上旬
調査対象 Offers会員ユーザー
回答者数 208名

※1|合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

【調査目的とその背景】

2025年は「AIエージェントの年」と言われ、特にエンジニア界隈ではコーディングに特化したAIエージェントが大きな注目を集めています。しかし日本においては、海外と比較してジェネレーティブAIの活用率が依然として低く、企業での本格導入には信頼性・コスト・セキュリティ・企業文化など多くの障壁が存在していることが指摘されています。

「Offers」ではこれまで、プロダクト開発に関わる人材のマッチングを提供してまいりました。サービスを提供する中で、開発現場におけるAIツールの活用状況やその影響に関する情報が不足していることに気づき、より良いキャリア支援を行うためにも実態調査の必要性を感じました。

本調査では、現場で実際に活用されているAIツールや各開発フェーズごとの使い分け、導入メリットと課題を体系的に整理することで、「AIを使いこなす開発者」が活躍できる環境を整備するための貴重なデータを提供します。Offersとしては、急速に進化するAI技術の波に取り残されることなく、エンジニアの皆様に最適な支援を提供するため、現場の生の声を反映した情報発信を目指しています。

【調査結果】

サマリコメント

サマリコメント|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

・AIコーディングエージェントは「日常的に使用」41.8%と「時々使用」21.6%で計63.4%が実際に活用中
GitHub Copilotが60.1%で圧倒的首位、Cursor(20.7%)の3倍のシェアを誇る。Claude Code(15.4%)、v0(14.9%)、Devinも10%以上で上位を形成し、Bolt.new(8.2%)、Windsurf(7.2%)が中堅層として続く。一強市場ながら特化型ツールも共存し、開発者は複数エージェントを状況に応じて使い分けている実態が見られる。
・AIコーディングエージェントの利用頻度は年代によって異なり、20〜40代は約6割が毎日または週に数回利用しているが、50代以上では利用頻度が低下し、未利用者(25.9%)も増加。
・AIコーディングエージェントはフロントエンド・バックエンド開発で最も活用され(50%以上)、デザイン・テスト分野も健闘(約33%)している。一方、要件定義・計画(25%)やデプロイメント・運用(10%未満)での採用は限定的。この傾向から、現在のAIツールがコード生成に強みを持つ一方、開発ライフサイクルの両端ではまだ発展の余地が大きいことがわかる。
・AIコーディングエージェント利用において「特にルールなし」が33%と最多であり、企業・個人双方での適切なガイドライン整備が今後の課題である。

AIコーディングエージェント利用状況サマリ

GitHub Copilotが60.1%で圧倒的首位、Cursor(20.7%)の3倍のシェアを誇る。Claude Code(15.4%)、v0(14.9%)、Devinも10%以上で上位を形成し、Bolt.new(8.2%)、Windsurf(7.2%)が中堅層として続く。一強市場ながら特化型ツールも共存し、開発者は複数エージェントを状況に応じて使い分けている実態が見られる。

AIコーディングエージェント利用状況サマリ|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

AIコーディングエージェントの利用経験の有無(年代別)

全体として、若い世代ほど積極的にAIコーディングツールを活用する傾向が強く、年代が上がるにつれて「興味はあるが使用経験がない」層の割合が増加。ただし、どの年代においても「使ったことがないし、導入予定もない」という回答は少数派(10%前後)であり、AIコーディングツールの受容性は全体的に高いと言える。

AIコーディングエージェントの利用経験の有無(年代別)|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

AIコーディングエージェントの利用経験の有無(経験年数別)

経験年数3〜5年の開発者がAIコーディングを最も積極的に活用。日常的使用は全経験層で約40%と安定している一方、経験1〜3年の層には消極派が多く、5年以上のベテラン層では「使ったことがないが興味はある」が目立つ。

AIコーディングエージェントの利用経験の有無(経験年数別)|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

AIコーディングエージェントの利用頻度(年代別)

AIコーディングエージェントの利用頻度は年代によって異なり、20〜40代は約6割が毎日または週に数回利用しているが、50代以上では利用頻度が低下し、未利用者(25.9%)も増加。全体的に頻繁に使うグループと全く使わないグループの二極化が見られる。

AIコーディングエージェントの利用頻度(年代別)|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

AIコーディングエージェントの利用頻度(経験年数別)

経験3〜5年の開発者がAIコーディングツールを最も積極的に活用しており、約69%が週1回以上利用。「毎日」使用は全経験層で約35%と共通だが、経験1〜3年層では非利用者が30%と多く、5年以上層でも非利用者が約20%存在する。

AIコーディングエージェントの利用頻度(経験年数別)|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

AIコーディングエージェント利用時のルール/ガイドラインについて

AIコーディングエージェントの利用ルールは「特に定めていない」33.7%と「個人の自己ルール」29.3%で計63%が非公式な状態。一方、「企業ポリシーによる制限」26.4%を筆頭に約34%が組織的ルールに従い、「著作権規定」も1.9%ある。現状は個人判断が主流だが、情報保護の観点から公式ガイドラインへの移行が進みつつある様子がうかがえる。

AIコーディングエージェント利用時のルール/ガイドラインについて|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

AIコーディングエージェントの利用歴について

AIコーディングエージェントの利用歴は短く、3か月以内の新規ユーザーが31.3%と最多で、半年以内では半数近く(49.6%)を占める。1年以内の利用者は全体の71.7%に達し、2年以上のベテランはわずか7.7%にすぎない。この分布からは、AIコーディング支援ツールの普及が最近になって急速に進んでいることが読み取れる。

AIコーディングエージェントの利用歴|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

AIコーディングエージェントの利用満足度

AIコーディングエージェントへの満足度は高く、「満足」以上が59.3%で、特に「満足」が41.1%と最多。「どちらともいえない」も37.0%と多いが、否定的評価はわずか3.7%にとどまる。これはAIツールが広く受け入れられている一方、活用法の確立によってさらなる満足度向上の余地があることを表している。

AIコーディングエージェントの利用満足度|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

AIコーディングエージェントを利用している開発フェーズ

AIコーディングエージェントはフロントエンド・バックエンド開発で最も活用され(50%以上)、デザイン・テスト分野も健闘(約33%)している。一方、要件定義・計画(25%)やデプロイメント・運用(10%未満)での採用は限定的。この傾向から、現在のAIツールがコード生成に強みを持つ一方、開発ライフサイクルの両端ではまだ発展の余地が大きいことがわかる。

AIコーディングエージェントを利用している開発フェーズ|【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers

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■ 本調査結果データの引用について
本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、「【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査|Offers」と表記の上、リンクのご協力をお願いいたします。

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